DeNA三浦大輔新監督(46)が今日17日、誕生する。大洋時代から横浜一筋で通算172勝をマーク。チームを知り尽くし、選手からの人望も厚い「ハマの番長」が2軍監督から昇格。ついに就任会見に臨む。

「継続と更新」を図りながら、98年以来のリーグ制覇と日本一を目指すための組閣も固まったとみられる。参謀役として青山ヘッドコーチが留任。ここ5年で3度のAクラス入りを果たしたラミレス体制をスムーズに引き継ぎつつ、より強固な上積みを図っていく。

またバッテリーコーチには、新指揮官と現役時代にバッテリーを組み、気心の知れた新沼コーチを配置。退任する上田外野守備走塁コーチに代わり、かつて横浜で主力を務めた小池コーチが2軍から昇格する。

後任の2軍監督は仁志敏久氏(49)を招聘(しょうへい)し、若手の育成、底上げを務める。最年長66歳の田代チーフ打撃コーチは巡回コーチとして、1軍と2軍の橋渡し役を担っていく。

98年の日本一を経験し、低迷時代も知る「ハマの番長」。中畑、ラミレス体制で構築した“DNA”を引き継ぐ。負け慣れたチームの姿は今はない。負けた悔しさがチームの未来への糧にする。悲願のリーグ優勝へ-。番長が先頭に立つ。

◆三浦大輔(みうら・だいすけ)1973年(昭48)12月25日、奈良県生まれ。高田商から91年ドラフト6位で大洋入団。97年に10勝3敗、勝率7割6分9厘でリーグ最高勝率。05年最優秀防御率、最多奪三振。15年にプロ野球記録に並ぶ23年連続勝利。16年には投手最長の24年連続安打。16年引退。通算535試合、172勝184敗、防御率3・60。04年アテネ五輪代表。19年に投手コーチでDeNAに復帰し、今年は2軍監督。183センチ、88キロ。右投げ右打ち。

◆仁志敏久(にし・としひさ)1971年(昭46)10月4日、茨城県古河市生まれ。常総学院-早大-日本生命を経て95年ドラフト2位で巨人に逆指名入団。96年新人王。99~02年ゴールデングラブ賞。06年オフにトレードで横浜移籍。09年退団。10年は米独立リーグでプレーも、同年6月引退。NPB通算1587試合、1591安打、154本塁打、541打点、打率2割6分8厘。今年は江戸川大客員教授を務めた。