オリックス山本由伸投手(22)の来季テーマは「死角撲滅」だ。

18日、大阪・舞洲で練習。自己最多タイの8勝を挙げた今季を「納得いっていない部分もたくさんある」と振り返った。

スキはない。防御率2・20はリーグ2位で、149奪三振はタイトルだ。好成績に映るが、自ら厳しく評価する。「途中、打たれてしまう試合が何試合もあった。そこからしっかり修正してやれた。調子が悪い時期があったり、波があったり。抑えている試合も、いいときと悪いときがある。より、差が少なくなるようにしたい」と振り返った。

8月は4試合登板で白星なしの防御率4・50と調子を落とした。現在はチームの秋季練習に参加し、メニューはほぼ任される。「体の強さは永遠のテーマ」と話すように、年間通じてフル稼働できる肉体強化に取り組む。12月から来季に向けて自主トレを開始予定だ。

すでに球界屈指の本格派右腕で伸びしろも計り知れないが、完全無欠の存在を目指す。過去には13年楽天田中の24勝0敗のような大エースもいる。「もっともっとレベルアップしないとな」。揺るぎなき大黒柱へ。着々とスーパーエースへの道を歩む。【酒井俊作】