2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で秋季練習に参加した日本ハム石井一成内野手が19日、志願の特守を敢行した。「課題をわかってくれている」という飯山守備コーチと金子野手総合コーチに指導を仰いだ。ともに名手として鳴らした大先輩2人から熱血指導を受けたのは石井だけ。濃密な約1時間だった。

遊撃のレギュラー奪取を狙った今季は「守備で迷惑をかけた」と59試合出場で5失策。打撃も振るわず、シーズン後半は2軍暮らしが続いた。降格中から「(守備の)確実性を上げるには、どういう動きをするのか」と課題を設定。上半身に頼りがちだった動作を見直し、下半身主導の意識を体に刷り込んできた。

この日は特守直前にシャトルランで両足をいじめ抜き、疲れた状態でも無意識に理想の動きをするという狙いを持って取り組んだ。「いい方向にいっている」と手応え十分。来季へ向けて、遊撃は確固たるレギュラーはいない。「自分が何とかしないといけないと思う」と言葉に力を込めた。