中日ドラフト4位、倉敷工・福島章太投手(18)が19日、岡山市内のホテルで入団交渉を行い、契約金3500万円、年俸550万円(金額は推定)で仮契約した。

福島は憧れの先輩の名前を口にした。備前市出身で備前中の4年先輩のオリックス山本だ。「山本さんは備前中の先輩。あこがれの選手です。少しずつ追いつけられたらと思います。スピードもキレもある投手。目標にしたい」

山本には小学生時代から憧れていた。「僕が小学生のときに、野球大会で見ました。その時から山本さんは抜けていました」。山本はオリックスに入団すると高卒1年目で先発初勝利。2年目はリリーフとしてリーグ2位の36ホールドポイントと飛躍した。3年目からは先発に専念。19年最優秀防御率、今季は最多奪三振を奪取し、パ・リーグを代表する投手として君臨する。

「高校卒業するまで150キロ投げる目標があるので、入寮まで体を鍛えます。1年目から活躍できるようにしたい」。中学の大先輩と同じドラフト4位入団。最速147キロ左腕は、同じスタート地点から先輩の背中を追いかける。【伊東大介】

▽中日野本スカウト(担当の福島に)「パワーもあるが、手先が器用。右打者のクロスファイアは素晴らしい。しっかり才能を伸ばせば、球界を代表する投手になれる」