「みやざきフェニックス・リーグ」を視察中の広島佐々岡真司監督(53)が23日、高卒1年目左腕の玉村昇悟投手(19)を高評価した。

西武戦の6回から登板した玉村は、先頭の二塁打から犠飛で1点を失ったが、8回まで投げて3回を1安打1失点に抑えた。左腕が出てくるのが遅く、若い西武打線の打ち損じを誘った。視察した指揮官は「フォーム的にも打者がタイミングを取りづらいように感じた。ソフトバンクの和田のよう。雰囲気も似ているし、鍛えてもっと強い球を投げられるようになれば面白い存在になるんじゃないかな。大きく成長してほしい」と日米通算143勝左腕と重ね、大きな期待を寄せた。

玉村は今季、ウエスタンリーグでの登板はわずか1試合のみ(11月1日中日戦)。1アウトも取れずに4失点(自責3)で降板と、ほろ苦いプロデビューを経験した。「自分の投球ができなかった。打ちやすいところに投げてしまった」。フェニックスリーグでは中継ぎで4試合に登板し、8回で5安打2失点。成長の跡は見える。「実戦で数多く投げるために、毎試合毎試合しっかりした投球をして投げる機会を増やしていかないといけない。そのためにも結果を一緒に出していきたい」。フェニックスリーグの最終クールでは、初の先発登板を予定。2年目に弾みをつける投球で締めくくりたい。