新型コロナ禍でのベストワン投手が決まった。故沢村栄治氏の功績をたたえ、シーズンで最も優れた先発完投型投手に贈られる「沢村賞」の選考委員会が23日に都内で開かれ、中日の大野雄大投手(32)が初受賞した。選考基準全7項目でクリアしたのは3項目だったが、120試合制となった点や過密日程なども考慮。10完投など好成績を残した大野雄が、開幕戦から13連勝のプロ野球新記録を達成した巨人菅野智之投手(31)との一騎打ちを制した。

◆沢村賞 故沢村栄治氏の功績をたたえ、1947年(昭22)に制定。同賞受賞者または同等の成績を挙げた投手で、現役を退いた5人を中心とする選考委員会で決定。89年から両リーグが対象。受賞者には金杯と副賞300万円が贈られる。

◆沢村賞選考委員(敬称略、就任順)平松政次、堀内恒夫、村田兆治、北別府学(療養中のため欠席。規定により書面を提出して選考に参加)、山田久志。