奮い立て。みやざきフェニックスリーグ視察を終えた広島佐々岡真司監督(53)が24日、今季3試合出場に終わった小園海斗内野手(20)にハッパを掛けた。

小園はフェニックスリーグ12試合で42打数13安打で打率3割1分と一定の結果を残す。だが、序盤までの1番を中心にした打順を下位に下げた。指揮官が視察した初日21日ヤクルト戦は、4回に遊撃守備でエラーし、直後の打席で凡打して途中交代。翌22日の日本ハム戦は出場機会を与えられず、先発復帰した23日西武戦も4打数1安打だった。佐々岡監督は「小園がさみしい。存在感がまったくない。何も感じない。(来春1軍キャンプも)ちょっと帰って考える。あの姿勢では」とバッサリ。プロ入り初の春季キャンプ2軍スタートの可能性すら口にした。

期待が大きいだけに、若手中心の中で目立っていない現状が物足りない。視察最終日となったこの日DeNA戦で2安打しても、指揮官は「1日だけではね。これを続けないといけない。結果というか、プレーの中での姿勢、覇気を見せないといけない」とさらなる奮起に期待する。

佐々岡監督からのげきを伝え聞いた小園は「もっと視野を広く、自分だけにならず、周りを見られるようにやっていけたら。コミュニケーションも大事。ショートとして守れるように、という目標をしっかり持ってやっていきたい」と決意新たに、表情を引き締めた。