ソフトバンクが「あと1人」で3投手の継投による無安打無得点試合を逃したが、快勝で4年連続日本一に王手をかけた。9回2死走者なし。守護神・森が丸にスライダーを捉えられ、チーム初安打となる中前打を浴びた。

7回まで先発ムーアが快投も、工藤公康監督(57)は継投を決断した。「ホントね、なかなか、大きな舞台でノーヒットに抑えるのは、心技体がしっかりと、この試合に向けて調整してくれた表れだと思う。少し疲れが見えてきたところがありました。今日は、どうしても勝ちたかった。ペイペイドームで負けるわけにいかないというのがあったので、すみません、7回で代えさせていただきました」と説明した。

8回はモイネロが3奪三振でノーヒットを継続していた。日本シリーズでは07年中日が山井、岩瀬の継投でノーヒットノーランを達成して以来、13年ぶりとなる快挙こそ逃したが、投打ともに巨人を圧倒。18年から日本シリーズ11連勝に延ばして、まさに無敵だ。