中日の最優秀中継ぎ賞コンビ、祖父江大輔投手、福敬登投手の2人にスロー調整指令が出された。

「今年フル回転した人は来年の始動までに疲れを取ってもらう。2月に何試合か(オープン戦、練習試合が)組み込まれているが、(2人は)そこに合わせてということではない。3月後半の開幕に向けて逆算して動いて欲しい」。25日、ナゴヤ球場での秋季練習を終えた阿波野投手コーチが、セットアッパーコンビの来春キャンプでのスロー調整させることを明かした。

祖父江はリーグ3位、チームトップの54試合に登板、福もチーム2位の53試合に登板し、ともに32ホールドポイントで初の最優秀中継ぎ賞を獲得した。守護神R・マルティネスとの勝利の方程式を構築した。

「後半はチームをブルペンから支えてくれたライデルをはじめとする3人は、当然来年への期待は高まる」と同コーチ。今季終盤に体幹コンディショニング不良で離脱したR・マルティネスの代役も2人は務めた。疲労の蓄積を取り除くことを最優先させた。

この日キューバに帰国し、春季キャンプまでの復帰を目指す守護神はキューバ代表。東京五輪予選が3月に組み込まれると開幕時期に離脱の可能性も高い。「今季終盤にライデルが離脱したことをブルペンが体験した。祖父江、福が、重圧がある中で(代役を)やってくれた」。祖父江、福は来季開幕直後から守護神役も含めフル回転が濃厚だ。8年ぶりのAクラス入りを決めた中日は来季のV奪回が至上命令。開幕ダッシュへ最優秀中継ぎ賞コンビは徐行運転で来季に臨む。【伊東大介】