ソフトバンクが2年連続で巨人を4連勝で下し、前身の南海、ダイエー時代を含めて4年連続11度目の日本一を決めた。日本シリーズ4連覇はパ・リーグ史上初めて。

1点を先制された直後の初回、柳田悠岐外野手(32)が畠から日本シリーズ3年連続本塁打となる逆転の2ランを放った。2回は甲斐拓也捕手(28)の2ランで突き放した。先発の和田毅投手(39)を2回3安打1失点で交代し、その後は6投手による継投でリードを守った。

工藤公康監督(57)は就任6年で日本シリーズに5度進んで、すべて優勝。現役時代は14度出場して11度優勝しており、通算16度目の日本一となった。これで選手で4度、監督で11度の川上哲治(巨人)を超えて単独2位となった。最多は選手で6度、監督で11度、合わせて17度の森祇晶(西武)。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕は6月まで遅れ、8月にはソフトバンクも長谷川勇也外野手(35)が感染した。試合中止もあったが、その後は感染者を出すことなく戦い抜いた。

日本リーズ12連勝、ポストシーズン16連勝でともに自軍の持つプロ野球記録を更新して、コロナ禍の特殊なシーズンを歓喜で締めくくった。