阪神井上広大外野手(19)がみやざきフェニックス・リーグのDeNA戦(天福)で3安打を放ち、ヤクルト奥川との再戦に弾みをつけた。

4番右翼でフル出場。初回に左腕坂本から中前適時打で先制点をたたき出した。3回、5回にも安打を放ち、同リーグ初の3安打をマーク。「追い込まれてからどうやって塁に出るかを考えて」。いずれも2ストライクからコンパクトなスイングに意識を切り替え、成長を感じさせた。

27日ヤクルト戦(都城)の相手先発は、19年ドラフト1位右腕奥川の先発が予想される。対決は19年8月22日、夏の甲子園大会決勝以来。当時は履正社(大阪)の4番井上が、星稜(石川)のエース奥川からバックスクリーン左へ逆転3ランを放ち、優勝を飾った。

プロ同士で迎える2年越しの対戦へ表情を引き締めた。「楽しみはあります。打ちたい気持ちはありますけど、いま自分がやっていることを継続してできないといけない。勝負とかじゃなく、ここ(宮崎)は自分の能力を高めるところ。良い投手にどうやって対応していくかを考えて、やっていけたら」。球界の未来を担う2人が、南国で相まみえる。【奥田隼人】