巨人が、国内フリーエージェント(FA)権の行使を表明したDeNA梶谷隆幸外野手(32)と井納翔一投手(34)の獲得に向けて、本格調査に乗り出す。日本シリーズは2年連続でソフトバンクに4連敗。雪辱へ選手の成長、底上げに期待するとともに、補強面も最善策を模索していく。原辰徳監督(62)は東京・大手町の球団事務所を訪れ、山口寿一オーナー(63)にシーズンの報告を行った。

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日本シリーズの敗戦から2日後。オーナー報告を終えた原監督はソフトバンクの力について「すべてにおいて、我々は劣っていたというところでしょう」と冷静に受け止めた。選手の育成、チーム内競争の活性化。幾多の課題を感じながら、戦力強化に向けては「プロ野球は、毎年チームは変わっていく。どういうチーム編成の中で、メンバーを決めるかはこれから。キャンプから始まって、開幕までに。このスタイルは変わらないですね。もう1度組み立て直す」と言及した。

FA権行使の申請期間が始まり、この日DeNAから梶谷、井納が権利行使を表明した。球団は獲得に向けた調査を本格的に開始する方針。1番としてリーグ2位の打率3割2分3厘をマークした梶谷は、長打力も兼ね備えるリードオフマン。巨人は日本シリーズ3試合で若き「ナオマツコンビ」が1、2番を組んだが、吉川尚は1安打、2番松原は無安打に終わった。クリーンアップにつなぐ存在はチームの課題に挙がっている。

投手陣では、シーズンで2ケタ勝利を挙げたのは菅野1人(14勝)で、先発の補強も今オフのテーマ。梶谷には3年総額5億円規模、井納には2年総額2億円規模を準備しているとみられ、交渉解禁日に向け、継続して2人の動向を注視していく。

原監督は、FA選手の公示前に個別の選手に対して言及することはない。来季に向けてのオーナーとの補強面の話し合いについては、「その部分に関しては非常に信用していただいていると思ってます。もちろん相談したり、報告は大事なことですけれど」と言った。若手選手の育成に取り組みながら、球団全体で来季のチーム編成を練り上げていく。