広島は28日、来季のキャッチフレーズが「バリバリバリ」に決定したと発表した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、例年のマツダスタジアムではなく、地元テレビ局・中国放送(RCC)の「特別番組」として放送中の「カープファン感謝デー2020」で詳細が明かされた。

近年はユニークな言い回しで知られ、今回は広島弁で「ものすごい、とても」などの意味を持つ「バリ」が用いられた。今年のコンセプトは2年連続Bクラスの現状を打破するべく「ね“バリ”強く戦う」という覚悟。「バリあつく」「バリはげしく」「バリしつこく」戦う決意が込められた。

アッパーカットで壁をぶち破るようなデザインについて、球団は「どんな困難にも決して屈することなくファイティングポーズを取り続ける姿勢を表現しています」と説明した。新たな“うたい文句”の下、5位から巻き返しを期す。

◆近年のキャッチフレーズ

・20年 たった今 このAKAの子 舞い立った

◎…解説 前から読んでも後ろから読んでも同じになる、球界でも異例の回文。「ファンとともに戦う」という思いが込められた。

・19年 水金地火木ドッテンカープ

◎…解説 太陽系の惑星の頭文字を取ったなじみのフレーズ「水金地火木土天海」をアレンジしたもの。「リズムよく4連覇、そして日本一を達成できるように突き進む」という願いが込められた。

・18年 ℃℃℃(ドドドォー!!!)

◎…解説 努力、泥臭さ、怒濤(どとう)、度胸、同郷、胴上げなどの「ド」と、温度の℃、カープの「C」を掛け、球団初の3連覇の意味も込めて3個並べられた。

・17年 カ舞吼! Kabuku

◎…解説 読みは「かぶく」。歌舞伎の語源となった「常識にとらわれない、変わった行動や身なりをする」という意味のある「傾く(かぶく)」を元に、「カープ」らしく「舞」い、「吼」えながら戦っていくという意味が込められた。

・16年 真赤激 Burn it up! 

◎…解説 読みは「まっかげき」。情熱にあふれるプレーでファンに「刺激的な野球」を届けようと、「真赤」と「過激」を組み合わせたもの。ロゴは唐辛子をモチーフにした。