ソフトバンク松田宣浩内野手(37)が、来季は恒例のグアムでなく「宮崎自主トレ」からスタートする。28日、ロッカーの整理のためペイペイドームを訪れ、コロナの影響でグアム自主トレは中止にし、宮崎でフィジカルトレーニングを行うことを明かした。春季キャンプを行うアイビースタジアムではなく「宮崎で階段と坂がある施設を探した。グアムに行けないのは残念ですが、野球をする前に、体力をつけることが目的。グアムでやっていた期間は宮崎でやります」。場所は明らかにしなかったが、来年1月上旬から“原始的”な階段&坂で下半身を鍛え抜くつもりだ。

今季は屈辱を味わった。9月10日楽天戦(楽天生命パーク)で現役最多だった連続試合出場が「815」でストップ。14年から足かけ7年で積み重ねてきた記録が打撃不振で途切れた。さらに昨季まで10年連続100安打以上だったが今季は90安打。それでも「調子が悪いなりにも90本は良く打ったと思う」と前向きだ。さらに2000安打への意欲も失わない。通算1728安打であと272安打。「まだまだ熱くやるつもりです。(来季から)2年くらいは、がっつりいきたい」。そのための土台作りが必要で「走り中心の宮崎にしたい」と意気込む。

「いい時ばかりではない。悪い年もある。昨年までが良すぎた。(成績が)下がったことはあるが、そういう年があってこそ、頑張りたいという気持ちになる」。9番打者も経験した今季の悔しさを胸に、来季は宮崎からリスタートを切る。【浦田由紀夫】