広島中村奨成捕手(21)が2日、大野・廿日市市内の大野寮で契約交渉を行い、現状維持の700万円でサインした。

今季は1軍デビューを果たすも、出場4試合で4打数無安打。「下げられなかっただけ良かったと思う。来季は1軍を目指して。それも大事ですけど、捕手として試合に出たい。負けられない。素晴らしい先輩がいるので。自分の中でなにくそと思ってしっかりとやって行けたらと思う」。捕手としての出場が1度もなかったことが何より悔しかった。

広島捕手陣はベテラン石原慶が引退したとはいえ、正捕手の会沢のほか、第2捕手に成長した坂倉、磯村らライバルは多い。「とにかく、フェニックスでいいものがたくさん出せたので。このオフでゼロにせずに、そういうところを伸ばせるように。休みに入って、空っぽになるのでは良い選手になれない」。危機感を持ち続け、オフを過ごしている。

さらなるレベルアップへ、1月には広陵の先輩である巨人小林に合同自主トレを志願した。現在調整中ながら「まだ進展はない。あちらもけがで忙しいと思いますし、一緒にできたら」と初タッグを待ちわびている。