ソフトバンク王貞治球団会長(80)が若鷹に強烈なゲキを飛ばした。2日、福岡市内のホテルで行われた球団納会で3年ぶりのリーグVと日本シリーズ4連覇を祝福すると、集まった若手選手に力強く言い放った。

巨人に4連勝した歓喜のV4からちょうど1週間。王会長の視線はすでに来季に向けられた。「もう今年の優勝、4連覇のことははっきり言って過去のこと。監督やコーチが(野球を)上手にしてくれるんじゃない。自分が上手になるんだ。自力で上がっていくんだということ。目標をしっかり立てて頑張ってほしい」。千賀、甲斐、石川、牧原、周東など育成契約から主力選手へ成長した選手を引き合いに出し、さらに若手選手の発奮を促した。「我々、プロは残念ながら余韻を楽しんでいるヒマはない。自分の高い目標を立てて突き進む。そういう人生にしてほしい」。工藤監督以下、チーム全員が集まり、1年の労をねぎらう納会の席だからこそ、王会長もあえて厳しい言葉を連ねたようだ。

「ふるいの穴は1年1年大きくなる。そこから落ちないように自分自身を大きくしないと。最後に堅苦しい話をするけど、明日から頑張りましょう」。強固な常勝軍団作りに向け、王会長の言葉は最後まで熱かった。

ソフトバンク工藤監督(球団納会であいさつ)「1つになれたシーズンでしたが、来年も続けていかないといけないのが僕らの宿命です。また競争が始まります。来年2月に元気な姿で会えるように願ってます。来年はここ(納会)で家族を呼んで思い切り祝いたいと思います」