自己最速156キロをマークした東京ドームのマウンドで即戦力を目指す。巨人に4位指名を受けた三菱パワー・伊藤優輔投手(23)が8日、横浜市内の同社で仮契約を結んだ。契約金5000万円、年俸1000万円。

11月28日には都市対抗野球にENEOSの補強選手として登板した。一足先に巨人の本拠地東京ドームのマウンドを経験。自己最速を更新する156キロをマークし、スタンドをどよめかせた。「マウンドの感触も良くて安心しました。これから本拠地となる球場で、今までの自分を上回れたのは自信になりました」と手応えをつかんだ。

高校時代は小山台のエースとして都立校で初めてのセンバツに出場。「都立の星」として注目された。社会人野球では投手の原点とも言える直球の重要性を再認識。磨きあげた武器がプロ入り前、最後の舞台で自己最速更新という形で表れた。「1番は真っすぐの強さ。それを生かして自信を持ってピッチングしたい」と意気込んだ。

目標は1軍に居続けることだ。「社会人卒ということで即戦力としての活躍が期待されていると思う。1年目から1軍で活躍して少しでも長く現役の選手として活躍したい」。相性の良い東京ドームのマウンドで活躍を誓った。【小早川宗一郎】(金額は推定)