中日の石川昂弥内野手(19)が新バットを手に入れた。9日、愛知・豊川市にあるアシックス社のバット工場を訪問。自ら要望を伝え、2年目の新兵器を開発した。

「完全オリジナル。その場でグリップエンドやくり抜きを削って今回の型になった感じです。自分にしっくりくるように作らせていただいた」。生まれたての34インチ、880グラムの白木のバットを手に笑み。同社担当者は「今年のものより0・5インチ短く、20グラム軽くなりバランス重視になった印象です。グリップは細く仕上がりました」と説明した。

ドラフト1位で入団した今季は広島鈴木誠モデルなど10種類以上のバットを試した。試行錯誤の1年目は1軍14試合で8安打1打点。待望のアーチはお預けとなった。今オフは鈴木誠との自主トレも予定。「(吸収する点は)すべてです。率も残せてホームランも打てる理想のタイプの方」。目標とする鈴木誠に近づくための相棒が誕生した。