巨人原辰徳監督(62)が14日、巨人と正式契約を結んだDeNA梶谷隆幸外野手(32)、井納翔一投手(34)とともに入団記者会見に出席した。

原監督は「2人の入団というのはジャイアンツにとって非常に素晴らしいこと。FAというのはプロ野球選手の中では宝物であり勲章です。そういう中で、球団の代表者に、魅力的な選手がいるということで、投手では井納投手、野手では梶谷選手この2人とぜひ話をしてくださいと伝えました」と経緯を明かした。

続けて「2人の役割は当然即戦力だし、ジャイアンツに足りないところに彼らの力を必要としたという部分で入団していただいた。監督として心強い」と入団を喜んだ。

井納について「中心選手として先発ローテの一角として中5日、中6日、時には中4日で投げてもらいたい。143試合を来年こなすでしょう。150、200イニング近く投げてもらうことを考えています。若い投手が多いので教育というのも良い影響を与えてもらいたい」と期待した。

梶谷については「ジャイアンツの中で1番、5番、非常にここ数年苦労してます。そういう中で十分、1番3番5番、この辺を任せられる選手が入ってきたと、私の理想の中では1番梶谷、2番坂本、3番丸、4番岡本と、ここまでは理想の中で強いパーツが1人加わったという意味では心強く思ってます」と打線の強化を喜んだ。

井納は2年総額2億円規模の契約で背番号は「21」。梶谷は、4年総額約8億円の契約で背番号「13」に決まった。(金額は推定)

井納は、今季6勝7敗、防御率3・94、通算50勝をマーク。先発ローテの一角として活躍が期待される。

梶谷は、今季1番として109試合で打率3割2分3厘、19本塁打の成績を残した。(金額は推定)

◆井納翔一(いのう・しょういち)1986年(昭61)5月1日、東京都生まれ。木更津総合2年夏にチームは甲子園出場もベンチ外。上武大に進学し、関甲新学生リーグでは4年春秋に最優秀防御率を獲得。NTT東日本を経て、12年ドラフト3位でDeNA入団。1年目の13年から先発ローテ入りし、14年には11勝をマーク。16年は開幕投手を務めた。188センチ、94キロ。右投げ右打ち。

◆梶谷隆幸(かじたに・たかゆき)1988年(昭63)8月28日生まれ。島根県出身。開星(島根)では3年夏に甲子園出場し、初戦敗退。06年高校生ドラフト3巡目で入団。通算成績は895試合に出場し打率2割6分9厘、119本塁打、397打点、149盗塁。14年には39盗塁を決め、盗塁王を獲得した。180センチ、88キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸7400万円。