オリックス山本由伸投手(22)が球団史を塗り替えるスピードで年俸1億円を突破した。15日に大阪市内で6000万円増の1億5000万円で契約を更改。イチローが高卒5年目シーズンに2億円を手にしたが、高卒投手が5年目シーズンで1億円を超えるのは球団初。右腕は「しっかり投げたことに関して評価してもらった。来季も頑張ろうという気持ちです」と21年を見据えた。

登板18試合で8勝4敗、防御率2・20。ソフトバンク千賀と並ぶ149奪三振で最多奪三振を初受賞し、昨年の最優秀防御率に続いてタイトルホルダーとなった。ただ上半身の状態不良で10月後半に離脱し、シーズン完走を逃した。「1年間、絶好調でいきたいなと思います」とすでに本格的な自主トレも始めている。

来季は「12球団の中でも一番活躍できるように頑張っていこうと思います。それがチームのためになったらなと思っています」と明確な目標を掲げた。今季同様、投手部門の全冠制覇も狙っていく。投手コーチ兼任で新入団の能見に対しては「僕も長く野球人生を送りたい」と、第一線で走り続ける上での助言を求める。あらゆるものを糧に、球界のエースを目指す。【堀まどか】(金額は推定)