西武の160キロ右腕・平良海馬投手(21)が、最優秀新人賞に選ばれた。プロ3年目の今季、中継ぎとして54試合登板、1勝0敗33ホールド1セーブの成績を収め、防御率1.87とバツグンの安定感を誇った。シーズン途中からセットアッパーを任され、無敗で走り抜けた「投げるおかわり君」。

7月19日楽天戦(楽天生命パーク)で、日本人では6人目、自身初となる160キロをマークした。年俸は1200万円から3・5倍となる3000万円アップの4200万円まで跳ね上がった右腕の勢いは、まだまだ止まらない。

 

◆平良海馬(たいら・かいま)1999年(平11)11月15日、沖縄県石垣市生まれ。八重山商工では1年春からベンチ入り。2年秋からエースも甲子園出場なし。17年ドラフト4位で西武入団。2年目の19年に1軍デビューし、同年8月30日ソフトバンク戦でプロ初勝利。173センチ、100キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸1200万円。

 

◆新人王の資格 支配下選手に初登録後5年以内で、前年までの通算成績が投手は30イニング、打者は60打席以内の選手。プロ野球担当記者の投票で選出される。3年目の平良は昨季まで通算24イニングだった。3年目以上の新人王は通算9人目。