巨人は18日、DeNAから国内フリーエージェント権を行使し加入した梶谷隆幸外野手(32)の人的補償として田中俊太内野手(27)がDeNAに移籍することになったと発表した。DeNAも、田中俊と来季契約を結ぶことを発表した。

田中俊は巨人を通じて「ジャイアンツの関係者の皆さま、ファンの皆さま、3年間ありがとうございました。東京ドームの大歓声の中でプレーをし、優勝できたことを選手として誇りに思っています。プロ野球選手として育ててもらったジャイアンツでの経験は、私にとってかけがえのない財産です。ジャイアンツで学んだことを生かして、新天地の横浜DeNAベイスターズでも勝利に貢献できるよう、精いっぱい頑張ります」とコメントした。

東海大から日立製作所をへて17年ドラフト5位で巨人に入団し、3年目の今季は、48試合に出場。打率2割6分5厘、1本塁打、6打点、2盗塁をマークした。本職の内野だけでなく左翼でも先発出場するなど、ユーティリティーな活躍が目立った。ソフトバンクとの日本シリーズでは、スタメン出場は1試合ながらチーム2位タイの2安打を放つなど粘り強い打撃を見せていた。DeNAでの背番号は未定。

◆田中俊太(たなか・しゅんた)1993年(平5)8月18日、神奈川県、厚木市生まれ。東海大から日立製作所をへて17年ドラフト5位で入団。プロ3年の通算成績は209試合に出場し、打率2割3分9厘、7本塁打、32打点、10盗塁を記録。右投げ左打ち。178センチ、82キロ。兄は広島の田中広輔内野手。