広島菊池涼介内野手(30)が8年連続8度目のゴールデングラブ賞を受賞した。今季は二塁手ではプロ野球史上初のシーズン無失策を記録。両リーグ最多得票となる283票で、セ・リーグ二塁手の最多受賞記録を更新した。

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8年連続8度目のゴールデン・グラブ賞を受賞した菊池は相棒のグラブに強いこだわりを持っている。16日に行われたブランドアンバサダーを務めるミズノ社のオンラインイベントに出席し、詳細を明かしていた。

グラブは毎年いくつかの試作品がある中で、「これだ!」という感覚で選ぶ。選んだグラブ1つのみを1年間使い続ける。「感覚が狂うのが嫌なので。ちょっとでも違うなと思ったらそこに気がいってしまって、プレーに支障が出る」。グラブのひもが切れた場合も、すぐ新しいひもに変えるのではなく、「使用感のあるひもで結んでください」とお願いするという。

特に人さし指部分にはポリシーがある。動かないように作られており、「グラブトスは、人さし指ではじいている。その軸がないと、強いトスができないので。これは絶対です」と明かした。

また、薬指部分の外側には「GOD SPEED」と刺しゅうを施す。「スピード重視ということです。足の速い選手で一塁まで3・7秒。左なら3・6秒がいる。どんな形であれ一塁手まで3・5秒以内に投げなければアウトにならない」と説明した。多くのこだわりが結集したグラブで、これからもダイヤモンドを縦横無尽に駆け回る。【古財稜明】