ヤクルト小川泰弘投手(30)が、後輩たちの健闘を胸に開幕投手を目指す。

3日、東京・八王子市内の創価大グラウンドでOB選手たちと合同練習を行った。ソフトバンク石川、田中、ヤクルト杉山、DeNA倉本、日本ハム望月らと、箱根駅伝の話題で盛り上がった。ランニングやキャッチボールで汗を流す合間にも、後輩たちの優勝争いの様子をチェック。史上初の往路優勝、総合2位の好成績に小川は「競技は違うけど、自分も力に変えて頑張りたい」と刺激を受けていた。

2日の往路序盤をテレビで観戦し「スタートダッシュに成功していた」と分析。駅伝をペナントレースに置き換え、3月26日、阪神との開幕戦(神宮)に照準を合わせる。「開幕のマウンドというのはすごく大事だと思いますし、チームが勢いに乗れるようなピッチングをできるようにしっかり準備していきます」と先発“1区”に名乗りを上げた。

昨季終了後に国内FA権を行使したが、12月25日に4年総額7億5000万円の契約で残留を決断。「しっかり期待に応えたい。進化した自分自身を見せないといけない」とエースとしての覚悟を見せる。今年は開幕からチームの先頭を走り続けて、リーグ優勝と日本一に導く。【湯本勝大】