阪神が今秋ドラフト1位候補として、最速151キロ右腕の高知・森木大智(2年)をリストアップしていることが5日、分かった。高知中3年時に軟式史上最速とされる150キロを計測した剛腕を、1年生から徹底マーク中だ。阪神は森木の他に、市和歌山の最速152キロ右腕・小園健太投手(2年)、大阪桐蔭の154キロ右腕・関戸康介投手(2年)もリストアップ。今年のドラフト戦略は、昨年の即戦力中心から一転、高校生が軸になりそうだ。

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阪神は今秋のドラフト1位候補として、森木のほかに関西の剛腕高校生をリストアップしている。その1人が、市立和歌山の最速152キロ右腕・小園だ。184センチの長身からの角度ある直球を投げ下ろし、変化球も多彩で安定感がある。昨秋の近畿大会では、準々決勝で強打の智弁和歌山を4安打完封して4強入り。センバツ出場を引き寄せた。

大阪桐蔭の関戸も評価が高い。明徳義塾中時代に軟式で146キロを計測。高知中の森木としのぎを削った。大阪桐蔭では1年秋からベンチ入りし、昨夏の大阪独自大会では、最速154キロを計測した。身長185センチの最速150キロ左腕・松浦慶斗投手(2年)との両輪で、出場が確実な今春のセンバツVを狙っている。

◆小園健太(こぞの・けんた)2003年(平15)4月9日、大阪・貝塚市生まれ。中央小1年からR・I・C・Aで軟式野球を始め、貝塚第一中では貝塚ヤングに所属し、高校でもバッテリーを組む松川虎生捕手とともに全国制覇を経験。市和歌山では1年春からベンチ入り。50メートル走6秒7、遠投120メートル。184センチ、89キロ。右投げ右打ち。

◆関戸康介(せきど・こうすけ)2003年4月14日、長崎県佐世保市生まれ。広田小1年からセインツジュニア(軟式)で野球を始める。投手、遊撃手を務める。高知・明徳義塾中に進み、軟式で3年夏の全国大会準優勝。投手と一塁手。大阪桐蔭では1年秋からベンチ入り。50メートル走5秒9。遠投110メートル。178センチ、81キロ。右投げ右打ち。