足元からメジャー左腕へ近づく。楽天ドラフト1位の早川隆久投手(22=早大)が10日、楽天生命パーク宮城の室内練習場で行われた新人合同自主トレ初日に参加した。キャッチボールでは低弾道で回転数を意識。「相手の胸元に突き刺すようなボールを投げられれば」と力強く腕を振った。

視察した小山投手コーチは中日、米メジャーのオリオールズなどで活躍し、今季は阪神でプレーする日米通算95勝左腕と重ねた。「しなやかな感じで強いボールを投げる。体の線とかを見ると、中日に当時入ってきたチェン・ウェインのようなイメージ」。早川も「小山投手コーチに言われたようにチェン・ウェイン投手を参考にしていければ」と動画でのフォーム研究などに意欲を示した。

さらなる成長へ、試行錯誤も重ねる。大学時代は革底で7本の金属歯を使用も、プロ入り後は6本の金属歯と数本の樹脂製のポイントが交ざったスパイクを試し履きしている。「革底だと足の疲労感、負担が大きいので、そこを軽減するためにも接地面が多いポイントと歯が交ざったものを試しながら、徐々に慣れていければ」と説明。「安定感はやっぱり接地面が多い分ありますが、出力的には安定しすぎて、出にくいかなというところもある」と長短所を確認した。

毎年恒例の20メートルシャトルランでは、育成を含む7選手中4位の119本。「100プラス自分の背番号の21回を目指しましたが、あと2回足りなかった。自分の甘さが出ました」。28日まで続く新人合同自主トレで、プロで活躍するための土台を足元から固める。【相沢孔志】

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