広島床田寛樹投手が「ポストKJ」に名乗りを上げた。15年から6年間で57勝を挙げるなど、長年チームを支えたジョンソンが昨季限りで退団。床田は今季左腕の柱として活躍の期待がかかる。「もともとカープは左腕不足と言われていた。なんとかそれを打破したい。後輩には負けられない。左では先頭に立てるように、KJの代わりを務められるように頑張りたい」と決意を新たにした。

ジョンソンからの助言も胸に戦う覚悟だ。19年にツーシームの投げ方に加え、左打者の内角への攻め方を学んだ。ジョンソンは左打者を「壁」にイメージして内角へ投げているといい「難しかったんですけど、ちょっとずつできる時が多くなってきている」。昨季は右打者の被打率3割8厘に対し、左打者の被打率は3割4分5厘と打ち込まれた。「対左はずっと悪いので、左をしっかり抑えられるようにしたい」と引き締めた。

昨季は序盤に出遅れ、5勝8敗、防御率4・93に終わった。今オフはチーム随一のタフネスを誇る九里に弟子入りし「強い体を作りたい」とマツダスタジアムでウエートトレーニングを中心に自主トレを重ねる。

今季の目標については「2桁勝利」と「規定投球回到達」を掲げた。広島の新たな左腕の軸を目指し、まい進する。【古財稜明】

広島ニュース一覧はこちら―>