シーズンオフ恒例「ヨネちゃんのおシャレ野球学」。野球取材歴40年超の米谷輝昭記者が、だじゃれを駆使しながら意外なデータやエピソードを紹介します。

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今年も最少三振の打者になるだろうか。DeNAの宮崎敏郎内野手(32)だ。昨年の三振数はわずか29。リーグ1位の村上(ヤクルト=115)の約1/4しかなかった。17年から4年連続してリーグの規定打席到達者の中で最少三振。「最少で最後の男?」である。

9月2日の巨人戦から18試合、76打席連続して三振がなかった。同22日の阪神戦で高橋に空振りして記録は止まった。阪神戦の三振は2しかない、その1つだった。29三振を投手別でみると、石山(ヤクルト)の4が最多。宮崎には全く当てにできない相手? 7打席の対戦は無安打、三振はすべて空振りだった。

2リーグ制後の連続記録は吉田義男に6年(60~65年)がある。華麗な守りで「牛若丸」と称された名手は、打っても巧みな技を見せた。グラブもバットもさばきはよしだ? 4年連続は、新井宏昌(87~90年)と前田智徳(04~07年)が記録している。

宮崎は17年から47→45→35→29と三振を減らし続ける。どこまで行くか。51年の川上哲治に6があった。「打撃の神様」はほど遠いが、近づいてはいる。その行方は神のみぞ知る、としておこう。【米谷輝昭】

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