オリックスのドラフト4位中川颯投手(22=立大)が「七色の変化球」でプロの世界に挑む。サブマリンは持ち球を「スライダー、チェンジアップ、シンカー、カーブ、カット、ツーシーム」と明かし、直球を加えると7球種。自己最速は136キロだが「(緩急で)アウトを取るのが目的。真っすぐの質を上げていきたい」と、プロの世界でさらに直球の精度を高める。

この日は大阪・舞洲での新人合同自主トレで初のブルペン投球を行った。福良GM、小林2軍監督らが見守る中、捕手を立たせた状態で20球を投げ「8割(の力)でリリースに意識を置いて。体のバランスの確認にこだわった」と話した。今回は直球のみだったが「(普段は)カーブと真っすぐを交互に投げながら肩を作ってます。力感を確かめたいので」と独自の調整法を明かした。

ジャイロ回転の直球が武器で、1月初旬にはSNSを中心に野球分析を行う「お股ニキ」に千葉県内で分析をお願いした。捕手を座らせて100球以上の熱投を披露したという。「(計測機器の)ラプソードも使いながら教えていただきました。数値も良かったと言っていただけた」と満足そうな表情で話した。【真柴健】

◆中川颯(なかがわ・はやて)1998年(平10)10月10日、神奈川県生まれ。小雀小1年で野球を始め、ポジションは投手と遊撃手。大正中では横浜泉シニアに所属。桐光学園では1年夏からベンチ入りし、2年秋からエース。立大1年で59年ぶりの全日本選手権優勝に貢献し、最優秀投手賞。20年ドラフト4位でオリックス入団。契約金5000万円、年俸900万円(ともに推定)。背番号37。184センチ、80キロ。右投げ左打ち。