関西学生野球の関学大が16日、兵庫・西宮市内の同大学グラウンドで始動した。佐藤太紀(たいき)内野手(2年=関西学院)は、兄で阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(21=近大)にエール。年末年始に合同自主トレを行い「頑張ってくれたらいい。活躍してくれるのが一番」と話した。

身長は兄と同じ187センチ、体重は4キロ上回る98キロの右投げ右打ちの大型内野手で、高校通算12本塁打。大学で公式戦出場はないがパワーヒッターとして期待される。本荘雅章監督(49)は「構え方はお兄さんと一緒」と明かし「思い切って振ってくれる。練習を見ても形になりかけてきた。近大さんにやり返したい」と続けた。

太紀は言う。「(兄に)アドバイスをもらったりしている。バットの出し方、タイミングの取り方だったり」。子どもの頃は阪神のファンクラブに入会。ブラゼルに魅了され、年間10試合ほど甲子園で観戦し、輝明が同行したこともある。ベンチプレスは150キロを上げ「今は僕の方が強い」と兄顔負けのパワーで腕ぶす。「今年は試合に出て活躍したい。結果を出さなきゃダメですね。打撃で打つしかないと思います」。昨秋は兄が活躍した近大が優勝した。13年秋を最後に遠ざかる関学大で、自分も続く。【酒井俊作】