中日柳裕也投手(26)が楽天涌井との合同自主トレで、2年ぶり2桁勝利のヒントを手にした。23日、地元テレビ局のドラゴンズ情報番組に梅津と出演。横浜高校の8学年先輩と千葉県内で鍛錬を積んだ成果を明かした。

柳 涌井さんは、1球1球全身の力を使って、指先も力を使って下半身も粘って投げる。疲労度も違う。走ることもおろそかにせず、やっていかなきゃと思いました。

19年まで中日に在籍した横浜高校の先輩で、現西武の松坂の仲介から親交を深め、合同自主トレ参加を志願。パ・リーグ3球団でエースを務めたNPB144勝右腕に、一流投手の極意を学んだ。

柳 朝練習を始めて夜寝るまで。合宿じゃないですけど、そんな感じでした。 5日から20日まで行ったトレーニングは、午前がランニング中心。午後の練習でも妥協なく体を鍛え、フォーム論などの野球談議にも積極参加して、先輩右腕のエキスを取り込んだ。

昨季は大野雄と先発ローテの軸を期待された。だが開幕間もない7月に右腹直筋の筋挫傷で離脱するなどトータル15試合で6勝7敗。不完全燃焼のシーズンに終わっただけに、今季にかける思いは強い。

柳 まずはキャンプ、オープン戦で結果出すことに集中したい。

涌井塾でもらった金言を胸に、横浜魂で完全復活を期す。【伊東大介】