最後の近鉄戦士が、今年も安打を積み重ねる。ヤクルト坂口智隆外野手(36)は19年目となる今季、近鉄でプレーした唯一の現役NPB選手となった。「始まりを作ってくれた球団。チームのためにプレーする姿勢を変えずにコツコツ積み重ねていく。『坂口って近鉄やったんや』と少しでも思ってもらえれば、恩返しにもなる」と話した。

チームのために打ち続け、昨季1500安打を達成。2000本の大台も見えてきた。「まだそんなに何も考えてない。試合に出て結果を出すということ。チームの勝ちに貢献できるピースであり続けたい」。個人記録は気にせずに戦い続ける。

オフ期間はバットを振り込み、準備は万全。「自分なりにしっかり仕上げられた。これでいこうと思える形にはなってきた」と納得の表情を浮かべた。キャンプで調整を重ね、ヤクルトに欠かせない打者であり続ける。