楽天復帰が決まった田中将大投手(32)の入団会見が30日に都内で行われる。

2006年12月16日、仙台市内のホテルで行われた楽天新人入団会見での一問一答を、当時の紙面で振り返ります。

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楽天の新人入団会見が16日、仙台市内のホテルで行われた。8人の新人が出席。高校生1巡目の田中将大投手(18=北海道・駒大苫小牧)は、約130人の大勢の報道陣を前に、野村克也監督(71)の隣の席で「いずれは日本球界を代表する投手になりたい」と堂々と宣言。背番号「18」の真新しいユニホームにも袖を通した。

-入団会見を迎えて

田中 本当に楽天イーグルスの一員になったんだと、いま実感しています。

-プロ1年目の目標は

田中 プロ初勝利を目指して、いずれは日本の球界を代表する投手になりたい。

-来年2月の春季キャンプまでにすることは

田中 体力的にもまだまだですし、下半身もまだ細い。しっかり体をつくって、キャンプでケガをしないようにしたい。

-目標とする投手は

田中 特にいないですけど、チームに勢いを与える投球をしたい。

-対戦したい打者、チームは

田中 各チームの主軸打者と対戦したい。すべてのチームと対戦したい。

-野村監督の印象は

田中 この会見が始まる前にあいさつした。雰囲気、オーラがある方だと思いました。現役時代は素晴らしい成績を残している方なので、いろいろな経験を聞いて自分のプラスにしたい。

-野村監督は「スライダーはプロの打者は振ってくれるか」と話すが

田中 自分でも分かっていたことなので、言われてどうとは思わなかった。

-高校3年間を振り返って

田中 うれしいこともつらいこともあって、天国と地獄を味わった。これ以上のない経験をしたので、これからのプロの世界で生かしていきたい。

-ユニホームを初めて着てみて

田中 かっこいいと思う。似合うように、頑張っていきたい。

-背番号「18」について

田中 18という数字は各チームのエースがつけているので、それに恥じないような投手になりたい。

-レッドソックスに入団する松坂の後継人として期待されるが

田中 松坂投手は遠い存在で、今までの努力では追いつくことも追い越すこともできないと思う。今まで以上に努力して、追いつきたい。

(2006年12月17日付日刊スポーツ紙面より)