広島の進塁打成功率は「77・8%」だった。今キャンプ初めて行われた「ケース打撃」。左右の打撃投手を相手にさまざまなシチュエーションで各選手が2打席ずつ立ち、サインに応じた。

野手を2組に分け、1組目は田中広、菊池涼、クロン、鈴木誠、松山、会沢、野間、堂林、中村奨と、現時点でのベストオーダーのような並び。存在感を発揮したのはやはり菊池涼だ。2打席目は1死一塁想定で犠打を決めると、2打席目は1死一、三塁想定で二遊間の間にセーフティースクイズを転がし、三塁走者を悠々と生還させた。河田ヘッドコーチからも「ナイスバント」と拍手が送られた。

菊池涼だけではない。全36打者が28度、走者を進めた。河田ヘッドコーチは「姿を見ていると(意図を)理解してくれている。結果的にいろいろミスもありながらだけど、全体的には本当にみんな集中してやってくれているし、良かった」とうなずいた。「つなぎの意識」の浸透度は今キャンプ初実施で残した高い成功率からもうかがえる。

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