日本通運に今年から加入した東北福祉大・楠本晃希内野手(4年)が、1年目にかける強い気持ちを明かした。11日、さいたま市内のグラウンドで練習を行った。「2年後、必ずプロにいくために来ました。1年目から活躍することが1番だと思う」と話した。

DeNA楠本泰史外野手(25)を兄に持ち、打撃力を武器に東北福祉大では主軸として活躍した。しかし「コロナの影響で、ドラフト指名される選手も少ないのではないかと思った。イチかバチかではなく、社会人でお世話になって2年後に」と冷静に考え、プロ志望届は提出しなかった。

身近に、お手本となる兄の存在がいる。花咲徳栄、東北福祉大と同じ道を歩んだが、大卒後の進路は違うものに。兄について「すごいなと思う。でも、追いつくだけではなくて追い越したい」と意識している。

大学でのチームメート、ヤクルトのドラフト2位山野太一投手と、同4位元山飛優内野手のキャンプでの動きはSNSなどでチェックし、刺激を受けている。「チームの全国優勝のために、底上げも大事だと思う。実戦を通じて、アピールしたい」と1年目から存在感を発揮する。