今秋ドラフト候補の東京ガス・加藤雅樹捕手(23=早大)は手早く防具を着け、グラウンドに向かう。昨季まで外野手だったが、捕手に再挑戦。「やりたかったポジションで、充実している。毎日、少しずつレベルが上がっていると感じる。童心に帰ったようで、徐々にうまくなる楽しさがある」と話す。

防具の背番号は、自身の「8」ではなく「9」。現役引退した安本データコーチから譲り受けた一式を使う。昨季終了後、「希望するポジションは捕手」とチームに伝えたところ認められ、11月から練習する。

早実2年の春に、外野手から捕手に転向。「捕手というポジションに出会って、野球人生が変わった」と振り返る。3年夏には、1年の清宮(現日本ハム)と主軸を組み、甲子園4強。早大では外野手に専念し、捕手は高3の国体以来だ。今年就任した松田バッテリーコーチの指導を受け、5年のブランクを埋める。今年はドラフト解禁。「もちろんプロを目指しています。勝ってこそのいい捕手。1年間レギュラーで活躍したい」と見据える。まずはチームの都市対抗出場が大きな目標。実戦で結果を残し「打てる捕手」としてアピールする。【保坂恭子】