日刊スポーツ評論家の里崎智也氏(44)が、地域密着型応援企画「サトシュラン」をお届けします。コロナ禍の今キャンプ、宮崎、沖縄を取材。感染予防に万全を期しながら、巨人キャンプ地に近い宮崎・青島の「手打釜揚げうどん岩見」、ヤクルトキャンプ地の沖縄・浦添の沖縄そば店「てだこ」などを訪問した。

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独自の緊急事態宣言、医療崩壊の危機、感染予防の徹底。キャンプ地はおよそ野球とは無縁の言葉が並ぶ。厳しい現実がキャンプ地を襲っている。コロナ終息への協力と経済効果の損失が相反する、苦しい現実が宮崎、沖縄の県民の生活を直撃している。

キャンプ取材をすすめる里崎氏は、快活に地元の店を回って、もりもり食べる。「大変だと思います。キャンプ地の飲食店の皆さんは。だから、僕が今できることをやろうと思います。キャンプ地で頑張ってる飲食店に入ってみました」。里崎氏が苦しい現状の中でも営業する地元飲食店へエールを送る、地域密着型応援企画「サトシュラン」と題して、キャンプ地リポートする。

里崎 お店の方にはそれぞれ事情があるだろうし、開きたくても開けないお店もある。僕は、評論家として訪れたキャンプ地ではできるだけ地元のお店に入ろうと思っています。夜間はなかなか出歩けません。でも、キャンプ取材でおなかがすいたお昼過ぎなら、頑張って開店しているお店を利用させてもらいます。そこを紙面で紹介します。

今年は来られないプロ野球ファンの皆さんに、ちょっと早いですけどご紹介しようと思ってます。小さいトライアルですが、1店でも2店でも、誰かの参考になればいいと思っています。大変だ、大変だと言っていても後ろ向きになるだけです。皆さんにはそれぞれの事情がありますから、軽率なことは言えません。今の僕にできることをやって、微力でもお役に立ちたいと思います。プロ野球ファンに育てていただいたからこそ、元気よく、うまそうに食べて恩返しです!

どの店に入るかは決めず、通りすがりに即決して、スッと入って注文する時、「ごちそうさまでした」と言う時以外は話すとしてもマスクをして必要最低限に。そしてなるべく大盛りにして、サイドメニューも注文する。まだ44歳、働き盛りの里崎氏のエネルギーはキャンプ地の地元名店での「食」にある。