日本野球機構(NPB)とJリーグによる第26回新型コロナウイルス対策連絡会議が22日、オンラインで開催された。開幕時の観客数について、現状の上限5000人ではなく、球場に合わせた収容率を基準に求めていることを明かした。

NPBとJリーグは、8日の前回会議後に文科省とスポーツ庁に連名で要望書を提出。大規模イベントの人数制限について、現状の5000人という絶対数ではなく、各球場に合わせた「収容率」を基準に求めたという。NPB斉藤惇コミッショナーは「球場のサイズ等々、違いますので『%』で出来るだけやっていきたいという要望はしました。多分、5000人という数字でやるのではないかと思いますが」との感触を示した。

20日に行われたサッカーの富士ゼロックス・スーパー杯は、上限5000人で開催され、実際の観客は4200人ほどだった。Jリーグの村井満チェアマンは「6万人の収容からすると7%。93%が空いているという状況。この埼玉スタジアムと、例えばJ2基準の1万人収容のスタジアムの5000人では全然違う。そういう意味では『%』というより、具体的な個々の形状とかに合わせた比率で、安全なスタジアムを設計していくということが極めて重要。その趣旨を申し上げました」と話した。

シミュレーションなどのさまざまな科学的データや、実際のデータを示しながら、制限の緩和を求めていく。