巨人が逆転勝利で暫定首位に浮上した。優勝マジック12の阪神がナイターでのDeNA戦で敗れれば7月25日以来、2カ月ぶりの単独首位浮上となる。リードをもらった8回は田中瑛斗投手(27)が抑えて、42ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手賞が確定した。
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離れることも、仕事のうちだった。巨人田中瑛は試合前半、救援陣が集まるブルペンにいない。「変に集中し過ぎちゃうので。なるべく仕事場にはいないように心がけています。直前までは他人事のように」。24年オフ、日本ハムから現役ドラフトで巨人に移籍。新天地で本格的に中継ぎへ転向し、確立したルーティンだった。
今季後半は、リードした8回が主戦場。試合前練習を終えると、試合開始後3回まで仮眠を取るのが決まりだ。本拠地東京ドームなら酸素カプセル、ビジターでは簡易マットを持ち込んで寝場所を探す。京セラドーム大阪では風呂場の脱衣所で寝たこともあった。疲労回復のためなら、場所を選ばない。目を覚ました後はトレーナー室で治療を受け、いざ仕事場へ。ブルペンでは7、8球ほどで肩を作り、ゲームに臨む。「疲労感は全選手同じなので、言い訳にできない」。自覚を持ち、己の体と向き合ってきた。リーグトップのS58試合に登板していても、疲れを表情には出さない。
9年目で初のタイトルが確定。現役ドラフト出身選手では初めてのタイトルに「何でも1番が好きなので、最初でよかったです」と頂点にこだわる。「最高の景色でした。毎試合立ちたいぐらい」と移籍2年目で初の東京ドームのお立ち台からの景色を目に焼き付けた。残り9試合、狙うはチームでつかむ頂点。“ブルペンの仕事人”が最高の仕事に備えて眠りにつく。【北村健龍】



