あるぞ、U20開幕二遊間! オリックス2年目の紅林(くればやし)弘太郎内野手(19)と、3年目の太田椋内野手(20)が、開幕二遊間を猛アピールした。

チーム初の対外試合となったロッテ戦(宮崎市清武)にスタメン出場。紅林が3ランを2打席連発して6打点と大暴れすれば、太田も21年1号をかっ飛ばした。

紅林は「逆方向を意識して、風に乗っていい形で打てたなと思います」と会心だ。1発目は右方向へ押し込んだ。3回2死一、二塁、岩下の149キロ直球を右翼芝生席へ運んだ。5回無死、一、二塁では、南の3球目をバックスクリーンに運んだ。「ピッチャーも調整段階と思うけど、僕は若いので関係なしにアピールしていかないといけない立場。高卒2年目だけど、関係なしにレギュラーを取りに行けるように頑張りたい」と目をぎらつかせた。

昨季終盤にプロデビューを果たし、19歳になったばかりの大型遊撃手。「去年は当てるのが精いっぱい。今年は練習から長打を意識してやっています」。MLB通算487本を誇るミゲル・カブレラを手本にフォーム改良。「結構、威圧感がある」と手応えをつかんでいる。対戦したロッテエースの石川は「ボールの待ち方が良かった」と話し、岩下は「良い打者。ボールの待ち方がうまかった」と驚く打撃センスを披露。紅白戦を含む実戦8試合で、4本塁打はチーム最多だ。

この日は二塁の定位置を狙う20歳の太田も初回、石川から先制の1発を右翼に運んだ。「逆方向に強い打球を求めていた。1つ良いのが打てた。チームが勢いづく打撃を心がけたい」。「開幕U20二遊間」も夢ではない。こちらも二塁のライバル大城を脅かす存在。フレッシュコンビが3・26開幕へ突っ走る。【真柴健】

▽オリックス中嶋監督(紅林について)「引っ張るよりも向こう(右)の打球が伸びるタイプ。思い切りの良さもある」

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