開幕投手に指名されているソフトバンク石川柊太投手(29)が27日、自身の今季初実戦となるオリックスとの練習試合に登板し、3回を1安打無失点と好投した。

右手中指にマメができた影響で20日の紅白戦の登板を回避していたが「問題なかった。一番そこを気にしていたので、それだけで十分なくらい」と笑顔を見せ、不安を払拭(ふっしょく)した。

テンポのいい投球で攻めた。マウンドに上がった4回は、打者3人をすべて外野飛球。5回無死ではモヤからカーブで見逃し三振を奪うなど、3人斬り。6回は先頭杉本に安打を許すも、後続を断った。「状態としてはいい感じ。結果0点にこだわっているので良かった」。この日のストレートは最速146キロを記録し「感じ的にはファウル、フライだったり、詰まらせたり、反応的には比較的良かった。それさえ良ければ」と、投球の軸である直球に手応えを得た。

石川ならではの、独特のバロメーターもあった。「よくわからない打ち取り方があったので、自分らしさが出たと思う」。捕手の要求通りのコースに行かなかったり、甘い球でも球威で押しきる形を指している。

「内容は悪くても結果が良かった、という話があるじゃないですか。自分が思った球じゃない球が行ったときに打ち取った。それがよくわからない、自分でも。よく分からないけど、真ん中に投げとけばなんとかなると思って投げているので。甘かったけど打ち取ったというのはシーズン中でも多い」。持ち前の、投げる石川自身も予測がつかないような変化をする球が生きている。「3・26」に向け、弾みをつけた。【山本大地】

ソフトバンク担当のツイッターはこちら>

ソフトバンクニュース一覧はこちら>