高卒3年目の日本ハム吉田輝星投手(20)が、開幕2戦目の先発に立候補した。1日、沖縄・名護で、初めての1軍キャンプを打ち上げた右腕は、楽天田中将大投手(32=ヤンキース)が先発予定の27日同戦(楽天生命パーク)のマウンドに意欲を示した。

栗山英樹監督(59)は「結果を残した人を使う」と、若手先発陣の競争に期待した。

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吉田が南国・沖縄で、元気いっぱいに手を挙げた。相手先発が田中将に内定している開幕2戦目(27日、楽天生命パーク)の先発について、栗山監督は2月28日に「どうしても投げたいヤツに投げさせる」と募集。話を聞きつけた秋田出身の吉田は、黙っていられなかった。「(舞台は)東北ですしね。もう1回、投げ合えるチャンスがあるなら、やりたいな~って」と、瞳を輝かせた。

地元東北の大スターとの再戦を思い描くだけで、気持ちがたかぶった。キャンプ中の2月20日、楽天との練習試合(金武)で1度、投げ合いが実現している。間近で見る投球フォームや、プレート側の土が削れたマウンドに、多くのことを学んだ。「シーズンに入れば勝ち負けの勝負。どんなに調子が悪くても抑えればいいし、打ってもらえれば勝てる。勝負できたらいいなとは思います」と、立候補の決意表明をした。

もともとキャンプ中盤に昨年のドラフト1位河野が、開幕2戦目の先発希望を公言。その後マー君の登板日が決定した。

希望者が多ければ「ジャンケンで決める」とまで言っていた指揮官も「ジャンケンはやめる。(オープン戦で)結果を残した人を使う。面白い発想を、いろいろと考えている」と、現実路線へ方向転換した。

昨季8勝のバーヘイゲン、先発左腕として期待された新外国人アーリンの来日が遅れ、若手先発陣にとっては大きなチャンス。栗山監督は「こんなにチャンスがあるシーズンは、あんまりない。おいしくてしょうがないくらいの気持ちでいって欲しい。誰が、がっついて食べに行ってくれるのか…楽しみに待っていたい」。新世代のスターの登場を期待した。【中島宙恵】

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