広島が1日、沖縄キャンプを打ち上げた。佐々岡真司監督(53)が開幕投手に大瀬良大地投手(29)を指名したことを明言した。
新人投手トリオのドラフト1位栗林良吏投手(24=トヨタ自動車)、同2位森浦大輔投手(22=天理大)、同3位大道温貴投手(22=八戸学院大)がそろって実力を示し、課題とされる中継ぎ陣の中で、大きな収穫となった。指揮官の一問一答は以下の通り。
-春季キャンプを振り返って
この1カ月間、選手はしっかりと練習してくれた。底上げを課題とした中で、若い選手はいいアピールをしてくれたと思います。
-競争の意識を感じたか
最後の最後の実戦に入ってからね。まだまだレギュラーとの差はあると思いますけど、生き残るという気持ちが前面に出ていたと思います。
-投手全体について
故障者もいたり、期待する選手がなかなか結果が出ないということもありながらも、新人3人が本当にいい投球をしてくれて、期待通りにこのキャンプを終われるのではないかなと思います。
-新人3人について
去年の反省としてリリーフの強化があった。この3人が本当に輪の中に入ってくれた。刺激を与えてくれていると思います。
-次の塁を狙う攻撃の意識が高まった
これは徹底した中で、打撃も走塁面も次の塁にという意識付けはできたと思う。3月の実戦、そして開幕に向けてしっかりとできるかどうかというところになると思います。
-開幕投手は
もう決めました。今年も大瀬良大地でいきたいと思います。
-決断した一番の理由
昨年の12月のときから頭の中にはありましたけど、術後ということがあった。しっかりと競争できるかどうかを考えながら、公表が今日に至った。昨日の投球を見て確信したというか、任せられると思ったので本人に言った。本人も12月からそのつもりと頭の中にあって調整した中での昨日だったと思います。
-本人の反応は
「任せた」と言ったときに、了解しましたというか、期待に応えられるように頑張るという気持ちと言葉がありました。
-キャンプの点数は
点数はなかなかつけられないですけど、いい若い野手、投手が出てきた。ケガ人がマイナスもありますけど、これはまた広島に帰ってまだまだキャンプの続き。3月26日に100点満点で開幕を迎えられたらなと思います。
-キャプテン制の効果はあったか
シーズンは始まってないですけど、大地が途中から沖縄に合流してから投手陣を引っ張ってくれて変わった感じがしました。(鈴木)誠也もね、誠也の背中にみんながついていく。そして選手会長の(田中)広輔が声をかけてくれて。この3人でいまからシーズンに向けて、チーム一丸で戦っていきたいと思います。