1週間後のデビューまで順調に歩みを進める。ロッテ佐々木朗希投手(19)が5日、ZOZOマリンで今季2度目のシート打撃に登板した。

打者8人に計35球を投げ、安打性の当たりはなし。2三振を奪った。オフから取り組んできたフォームも固まりつつあり、スライダーとフォークを交えた。「楽しく投げられた。1軍を経験している打者の反応を確認したかった」と収穫を得た。

藤原恭大外野手をフォークで空振り三振に仕留め、安田尚憲内野手にはこの日最速の152キロを計測し、新4番の山口航輝外野手は外角直球で見逃し三振に切った。「真っすぐでファウルを取れたのと、変化球で空振りや打ち損じ、カウントを取れた。できた部分が前より多かった」。傾斜に慣れず、高めにそれる球も見られたが、場数で修正できる。

石垣島キャンプではフリー打撃とシート打撃に1度ずつ登板した。17球、最速149キロだった前回から中8日で力強さを増した。見守った井口資仁監督も「丁寧に投げていた。現段階でしっかり仕上がってきている」と評価。順調なら12日か13日、中日とのオープン戦(ZOZOマリン)で実戦デビューさせると明言した。

まずは1イニングからのスタートになる。井口監督は「先発として最低でも5回投げきれるようにしてほしい。そういう段階までくれば、1軍のローテーションも含めてあると思う」と期待する。ZOZOマリンのマウンドに立つのは、昨年5月26日のシート打撃以来だった。163キロ右腕は「ここでこれから何回も投げることになる。いいパフォーマンスができるように頑張りたい。少しずつ結果にもこだわっていけたら」。2年目で踏み出す試合という大きな1歩を、くっきり視界に捉えた。【鎌田良美】

▽ロッテ藤原(佐々木朗と対戦して) いいボールでしたよ。三振した変化球も落差があったと思います。

▽ロッテ安田(佐々木朗の152キロに) 球、速かったですよ。変化球もキレてましたね。