<オープン戦:中日9-2日本ハム>◇21日◇バンテリンドーム

日本ハムは中日戦の7回の守備からDHを解除した。「2番DH」でスタメンの松本剛が中堅の守備に就き、6回の守備から出場していた浅間が右翼へ回った。

試合前だった。栗山英樹監督(59)は春季キャンプ中から結果を残した松本剛と浅間について問われ、今季の外野陣の起用方針を明かした。

栗山監督 だから(レギュラー)外野手5人だと思っているよ。あの5人で、どう回すのか。

昨季の外野レギュラーは、この日のスタメン3人だ。左翼近藤、中堅西川、右翼大田。攻守で軸となる実績十分の3人に松本剛、浅間の5人が、今季の外野レギュラーの位置付けだ。

メリットは各選手の状態を高いレベルで維持できることだ。昨季はコロナ禍による過密日程もあり、徐々に主力3人が疲弊。それでも打撃成績は好結果だったが、適度に休養を与えられれば、もっと高い数字が望める可能性がある。

栗山監督 1日でも休ませたら調子が上がるなら、5人で、どう回るかという感じで思っている。

昨季は主力と控えの実力差が課題だったが、今季は松本剛と浅間が攻守で主力と遜色ない動きを披露。3人を適度に休ませられる環境が整う見通しが立った。

だからオープン戦最終戦では5人全員が守備に就き、打席にも立った。各選手の負担軽減で高パフォーマンスを引き出し続けることが狙いの「外野5人ローテ制」。相手先発、コンディション、相性など状況に応じて的確な選手起用がはまれば、戦略、戦術も広がり、戦国パ・リーグを勝ち抜く武器となる。【木下大輔】

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