巨人の坂本勇人内野手(32)が、開幕に向けて“一発回答”を示した。

21日の楽天戦(東京ドーム)で、1号決勝ソロを含む2安打2打点で逆転勝利に貢献。前日20日の楽天戦で腰の張りから5試合ぶりに実戦復帰し、この日のオープン戦最終戦で完調ぶりをアピールした。26日のDeNAとの開幕戦を前に、チームの精神的支柱でもあるキャプテンが、コンディションの不安をバットで振り払った。

   ◇   ◇   ◇

高めの直球を体がねじ切れるほどのスイングで振り切った。同点の5回無死。坂本は楽天早川の高め142キロを、引きつけてバックスクリーン左へかっ飛ばした。拍手に沸くドームとは対照的に、表情を変えずにダイヤモンドを1周。「少し差し込まれましたけど、いい角度でボールに当たってくれた」と決勝の1号ソロに手応えを口にした。

昨季2000安打を達成してもなお、新たな発見を求め続けてきた。オープン戦は試行錯誤できる時期。「いつもよりタイミングというか、感覚を変えてやっていました」と模索した。よりボールを見極めるため、最終調整の20、21日の楽天2連戦は始動のタイミングを遅らせた。結果、前日には田中将がちりばめてきた鋭い変化球を見極めて四球をもぎとり、この日はマルチ安打。実戦復帰後の2試合で打撃を整えた。

キャプテンの復調がチームに与える影響は計り知れない。1回無死二、三塁の第1打席では、初対戦の早川に対し、初球から振っていった。空振りとなったが、受け身にならずに積極的に情報収集。2球目を右翼への犠飛とした。得点に沸くベンチと喜びを分かち合う前に次打者席へ向かう丸に声をかけ、集めた情報を共有。丸の二塁打をアシストした。「1年間チームの中心として引っ張っていけるように。成績でもそうですし、全体を見ながら戦っていけるといい」。主将7年目を迎える柱の一挙手一投足が、チームに明るさと落ち着きを与えている。

14試合のオープン戦を終え、シーズンが幕を開ける。26日のDeNAとの開幕戦(東京ドーム)まで残り5日。「オープン戦を通してはあまり良くなかったんですけど、状態がどうのこうのと言っている場合ではない。できるだけいい状態で開幕を迎えられるようにしたい」。オープン戦の打率は2割1分4厘だが、そんなことは関係ない。シーズンで打つだけ。ラストを鮮やかに締め、堂々と開幕の舞台に立つ。【久永壮真】

巨人担当のツイッターはこちらー>

巨人ニュース一覧はこちらー>

▽巨人岡本和(1回に早川から適時打を放つなど、オープン戦3度目のマルチ安打) チェンジアップですね。初めての対戦ですが、打てて良かったです。

▽巨人中島(4回1死、オープン戦21打席目で初本塁打となる同点ソロ)「開幕前の最後の試合で、結果を出せて良かった。迷いなく振ることは意識してきた。