オリックス吉田正尚外野手(27)が26日の開幕を前に、日刊スポーツ独占コラム「頂に駆ける」の第2回を寄稿した。4年連続全試合出場へのこだわり、若手との相乗効果による開幕ダッシュなど、熱い思いを全開。昨季首位打者のヒットマンは今季から選手会長にも就任し、幅広い視野で25年ぶりの頂点へチームを引っ張る意気込みです。チームは開幕戦で10年連続開幕戦で白星なしですが、まずは打倒西武に全力を尽くします。【聞き手=真柴健】
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日刊スポーツ読者の皆さん、オリックスの吉田正尚です。今季も温かい応援をよろしくお願いします!
開幕日が近づきました。ここまで順調に来ています。開幕戦は西武とメットライフドームです。新人年の16年、西武の菊池雄星さんとの対決を思い出します。1番DHでね。プロ初ヒットも打てた試合でした。だから、すごく感慨深いです。
あの年は自主トレでも、キャンプでもケガをしてしまって…。振り返るから言えることですが、プロ野球選手になったのに「準備」ができていなかった。甘い世界じゃないと教えてもらった「意味のあるスタート」でした。
プロ1、2年目にケガで試合に出られなかったとき、ファンの方からいただいた手紙を覚えています。「球場で待ってます」って。だから僕は全試合出場にこだわりがあります。試合に出るのが僕たちの仕事。コロナの影響で球場に入れるファンの数も制限されてますが、試合に出て、元気な姿を見せることがモチベーションです。どれだけ打撃で成績を残せる選手でも、試合に出ないと意味がない。その積み重ねですから。
同じ事務所の鳥谷選手(阪神、ロッテ)なんて、ものすごいですよね。体に負担のあるショートでずっと試合に出られていました。大変ですよ、心の準備や体のケアはね。表に見えないところで準備されていた結果だと思います。継続する大切さは、体もメンタルも。両立できないとあの数字にはたどり着かない。僕も毎日、試合に出られるように準備をしていきます。
チームとしては2年連続最下位なので…。落ちるところまで落ちてますし、上しかない。僕は27歳で、まだ若いと思っています。ただ、バランス的にもっと若いチームなので、流れに乗れば面白いと思ってます。
選手会長になって、心掛けているのは良い雰囲気で野球ができたらと。今、ベンチも明るい雰囲気ですし、指導者の方も含めてベンチから攻めていく姿勢ができています。基本的に、若手選手に僕から「何か」を言うことはありません。ヒントは自分でつかむもの。自分の力で見つけたモノが一番の正解だと思っています。「何か」を聞かれたら、しっかり答えます。全体を見ておかないと答えられないので、視野は広くなりました。じっと観察して、その人に合うアドバイスを心掛けています。それが僕とその選手との相乗効果につながる。僕は、そういう関係性がいい。自分から押し付けるように言うのは好きじゃない。結局、打席で勝負するのは自分1人なので。マウンドで投手は1人、打者も1人なんです。勝負するのは自分と相手。そこで勝つか負けるか。昨年も規定打席は僕とT(岡田)さんだけ。日本人野手で2、3人増えてこないと、上位に行けないのかなと。そのために「相乗効果」が必要ですね。
ホームランへのこだわりは変わりません。結果がホームランになったスイングが、自分の一番いいスイング。スタンドインした瞬間が、僕にとって打撃の完成形です。衝突で偶然のホームランもありますけど、強いスイングをしないと打球は飛ばないし、ホームランになんてならない。芯に強く当てないと飛ぶはずがない。外野スタンドを狙うんじゃなくて、強くコンタクトできるかで決まります。周りからフルスイングと勘違いされがちですけど、ボールの軌道に沿って振り切るだけ。僕は、インパクトに100の力を持っていくことだけを考えています。
チームは開幕戦の連敗が続いています。どうしても、僕らはマイナススタートのイメージがある。でも、プラスで進んでいければチャンスはあると思っています。開幕戦は独特の緊張感と疲れがあります。それが勝つか負けるかで半減する。負けていいことは、絶対にないです。勝って反省できるのが一番良い。必死に頑張ります。応援よろしくお願いします。(オリックス・バファローズ外野手)



