プロ9年目で初の開幕投手となった阪神藤浪晋太郎投手(26)が、勝利投手の権利を持ち、5回5安打2失点でマウンドを降りた。 「初めての開幕投手でしたが、ボール自体も良く、精神状態もいい状態で臨むことができました。ただ、5回は悔しいイニングとなり先発としてもう少し長いイニングを投げたかったです。次回はそこを課題として取り組んでいきたいと思います」とコメント。球数は103球、5四球を出すなど再三ピンチもあったが、最後まで粘りの投球を続けた。

初回、先頭の坂口には初球、152キロ直球で二ゴロ。続く青木も152キロ直球で遊ゴロに仕留めた。最後は山田も高めの151キロ直球で中飛に打ち取った。

1点を先制した直後の2回、先頭の村上は空振り三振。しかし内川の左前打から1死満塁のピンチを招き、中村の二ゴロの間に三塁走者の内川の生還を許した。なおもピンチは続き、小川にも四球を与え2死満塁としたが、坂口から152キロ直球で空振り三振を奪い、最少失点にとどめた。

3回は先頭の青木に中前打を浴びると、大山の失策もからみ1死一、三塁。ピンチを招くも落ち着いて、内川を133キロカットボールで遊ゴロ併殺に打ち取った。

2-1と勝ち越した直後の4回は、先頭の塩見が木浪の失策で出塁。藤浪にも暴投が出るなど1死一、二塁とされたが、後続3人をフライに打ち取り得点は許さなかった。

5回は2本の安打と四球で1死満塁から、塩見への5球目が外低めに大きくはずれ、暴投で三塁走者の生還を許した。この回は制球が乱れる場面が続き、続く西浦にも四球を与えて再び2死満塁となったが、中村を遊ゴロに打ち取り同点でしのいだ。

6回に大山の適時二塁打で勝ち越し、藤浪は勝利投手の権利を手にして降板した。

オープン戦最終登板となった19日オリックス戦では、右手親指を裂傷。傷の深さもあり状態が心配されたが、24日のブルペンで約80球を投球。開幕前日の25日も神宮のマウンドで約30球を投げ「いい感じでは来られている」と話していた。阪神生え抜き選手の開幕投手デビュー戦は02年井川、08年安藤、11年能見と3人連続勝利中。3人ともシーズンで2ケタ勝利を挙げている。

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