先行逃げ切りの口火を切ったのは、20度目の開幕を迎えた西武栗山巧外野手(37)だった。

1回、相手の適時失策で先制した直後、2死三塁で栗山が中前適時打。オリックス守備陣のミスを突き、好敵手・山本攻略の糸口を広げ初回に2点奪った。最後は1点差まで詰められ、逃げ切りで開幕戦を白星で飾り辻発彦監督は「相手は山本投手ですからそう点は取れない。序盤いい形で確実にものにできたのは大きかったけど、やっぱりそう簡単にはいかなかったですね」と、しびれる展開を振り返った。

21年版山賊の勝ち方が見えてきた。9回打ち切りの今季を見据え、オープン戦では先制すれば7勝1分けで負けなし。逆転の山賊が、逃げ切りの山賊となり「先行するというのは戦い方のセオリーだからね」と辻監督。3回、3番森が内角低めのカットボールをすくい上げ、右翼席へ。7番中村の適時打でさらに突き放した。欲をいえば「そこで1点ほしかったですね」と、ダメ押しの1点を奪いに出たのは8回だった。

先頭山川が中前安打で出ると、この試合2安打の栗山に代えて代打岡田に犠打のサイン。1死二塁から得点を奪えなかった。試合前、指揮官の言葉は熱を帯びていた。「勝ったり負けたり、調子悪かったり、ミスしたりすることもある。ただしっかりその気持ちを消化して、次の打席、マウンド、翌日の試合に向かっていくということを忘れないでほしい。粘る !  これだけ」。引きずらない心と粘り。追いかけられても突き放す新山賊は、まだまだ完成ではない。

開幕白星スタートは2年ぶりリーグVに大きな1歩。2000本安打へ残り72本とした栗山も言った。「こういう試合に勝てたっていうのはみんな自信になる。明日もこういう集中力で戦っていけたらいいなと」。今季の山賊は、戦いながらまだまだ強くなる。【栗田成芳】

▽西武若林(7回から左翼の守備につき公式戦デビュー) ファンの方の声援が後押しになるんだと実感しました。

▽西武ブランドン(9回の守備から三塁に入り公式戦デビュー) 初出場で頭が真っ白になりました。点差も僅差でしたし緊張しました。でも途中から緊張もほぐれてきて、この場を楽しもうと思えるようになりました。

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