いよいよ、エースの復活だ。両ふくらはぎのコンディション不良から復帰したソフトバンク千賀滉大投手(28)が3日、1軍に合流した。

6日の日本ハム戦(札幌ドーム)で今季初先発が見込まれる。工藤監督は「みんなの見本になってもらいたい。ビシっと投げているところをみんなに見せて、『さすが違うな』というところを見せてもらいたい」と期待を寄せた。

コロナ禍の影響で調整が遅れていたセットアッパーのモイネロも来週中に合流予定だ。すでに連投テストに合格し、4日の2軍中日戦で最終調整する。指揮官は「制球も良し。連投した後に変な張りもないという報告も受けている」と話した。

西武戦は、負の連鎖から抜け出せなかった。先発高橋礼が6回4安打ながら8四死球の乱調で5失点。工藤監督は「キャッチャーを見て投げると言ってたんですけど、バッターによってストライクが入る人と入らない人がハッキリしていた。バッターを見て投げてしまっていたのか…」と渋い表情。昨年9月19日~25日に引き分けをはさみ5連敗して以来となる4連敗で、開幕4連勝の貯金を使い果たした。

打線は6点差の9回に3点を返し、意地は見せた。指揮官は「これを明日につなげないといけない」と語気を強めた。5年連続日本一を目指す常勝軍団にとって、本拠地3連敗は許されない。重苦しいチームの雰囲気を、投手陣の2人の柱が一掃する。【只松憲】